2021年10月18日に、日本の化学メーカー大手・三井化学から以下のニュースリリースが出ました。
三井化学株式会社(本社:東京都港区、社長:橋本 修)は、デジタルを活用した革新的な化学素材検索・顧客開拓プラットフォームとして、三井化学と同業他社の製品情報をワンストップで検索できるインターネットWebサイト 「日本の化学素材」 を公開しました。
三井化学HPより
三井化学が自社と同業他社の化学メーカーの化学素材を一括検索できるサイトを公開した、というものです。
その名も「日本の化学素材」
https://www.ibismaterials.com/jp/

こちらがその検索画面。
個人的に、もっとこう、英語とかでかっこいい名前はなかったのかな、と……わかりやすいんですけどね。
この検索サイトの特徴としては以下のようになります。
- 登録などは不要で無償利用可能
- フリーワード検索が可能
- 探したい化学素材の用途(自動車向け、電機向けなど)で絞って検索が可能
- 探したい化学素材の特長(耐熱性、耐薬品性)で絞って検索が可能
- 上記で検索すると該当する(しそう)な化学素材が複数の化学メーカーを跨いで結果表示される

特長から探す場合。
ユーザーから出される要求スペックで見られそうな項目がたくさん並んでいます。
GoogleやYahooなどの検索エンジンを使用すると余計な検索結果も数多く出てきますが、こちらで検索するとほぼその素材を扱っている企業のHPのダイレクトリンクが出てきます。
例えば「用途から探す」で「合成ゴム」を選ぶと…


このように日本ゼオン、東ソー、宇部興産、積水化学など合成ゴムを取り扱っている企業と、その合成ゴムの紹介ページのリンクを出力してくれます。
このままだと検索範囲が広いので、例えば「合成ゴム EPDM」のように検索するとEPDMを取り扱っている会社に絞って表示してくれます。
ただ、全ての化学系企業を網羅しているわけではなさそうで、例えば「合成ゴム EPDM」で検索しても、現状ではJSRの製品は出てきません。(何故だ…)
また「日本の化学素材」という名称だけあって、海外企業も対象外です。(ダウの製品なども出てこない)
ともあれ、大体の国内大手化学メーカーは引っ掛かりそうなので、R&Dなどで素材を探す機会が多い方は活用してみるといいかもしれません。