RADOという時計ブランド

皆さんは腕時計を着けているでしょうか?

1人1台スマホを持つようなこの令和の時代、時間や日付はスマホの画面を見ればすぐにわかるのは当たり前。
時間や日付を確認するだけの腕時計なんて着けなくてもいいわけです。

それでも街行く人々を見れば腕時計を着けている人はそこそこいるわけで、着けている理由も様々あるのでしょう。

さて私はというと、趣味とまではいかない(と個人的には思っているの)ですが、割と腕時計が好きです。
着ける意味合いとしてはファッション的なところが強い感じ。
他者からどう見られているかは別として「なんとなくカッコイイ気がする」から。

高校の時、この写真の腕時計を親戚の人からもらったことで腕時計好きになりました。

RADO(ラドー)・Ceramica(セラミカ)

こちらは1991年~1993年に8,300ピース生産されたセラミカの初期の方のモデルになります(セラミカは1990年から登場)

RADOはハイテクセラミックスという素材を使用した耐スクラッチ性の高いセラミック製の時計を得意にしている時計メーカーになります。

もちろん、当時この時計をもらったときはそんな情報は知らなかったのですが、まぁ一目で気に入ってしまい学校でもよく着用していました。

以来、RADOは好きな時計ブランドとして気にしていましたが、実はRADOが所属するスウォッチグループの中ではハイレンジに入りいいお値段がするので、なかなか手を出せずにいました。

スウォッチグループHP(https://swatchgroup.jp/brands)より

皆さんも聞いたことがあるかもしれないロレックスのライバル的な立ち位置にいる「オメガ」もこのグループに入っています。

そんな中で数年前、とうとう新しいRADOの時計を購入しました。

RADO・TRUE THINLINE DEEP WEB(トゥルーシンライン ディープウェブ)

よりにもよってなんでこんなクセの強そうな時計を…と思われるかもしれませんが、非常に私の趣味にはまってしまったのです。
シンプル系か極端に変なやつかが好きなんですね、私。

この時計はもうRADOのHPには掲載されていないのですが、2019年に出たフィーメイルデザイナーズコレクションという、世界で活躍する女性デザイナーたちとRADOとのコラボで生産された時計になります。

ベースはTRUE THINLINEというRADOの中で最薄設計のコレクションを使っており、これにベルギーで活躍するオーストリア出身の女性ファッションデザイナー、フローラ・ミランダという方のデザインを取り込んだものになっています。
彼女のHPを見てもらうとわかりますが、なかなか独創的なデザインが多いです。

フローラ・ミランダHP https://floramiranda.com/

この時計の特徴的なところは、サファイアクリスタルの風防の下にダイヤルと針ではなく、2枚の透明な丸い板が2枚重なって入っているところです。
このそれぞれの丸い板に時針と分針の描かれたウェブパターンが印刷されており、この板が回転することで時間を示すようになっています。

見てわかる通り視認性は非常に悪く、まさにドレスウォッチとしての見た目のインパクトにステータスを全振りしているような時計になります(笑)
しかし非常に気に入ってしまい、私の普段使いの時計になってしまっているんですよね…

ちなみにこのとき出たフィーメイルデザイナーズコレクションの時計は全てクォーツ式なのですが、このDEEP WEBだけは自動巻きの機械式になっています。
どうやらクォーツ式では2枚の丸板を動かすのに十分なパワーが得られないからとのことらしいです。
世界1001本限定(うち1本はデザイナーさん用)のモデルになります。

そしてこれが発売された2019年にシカゴ アテナウム博物館のグッド デザイン賞をパーソナル部門で受賞しています。

https://www.chi-athenaeum.org/personal-2019/2019/12/13/rado-true-thinline-deep-web-2019/

グッドデザインとは……と思いたくなりますが世界的にも評価されているようなことを購入した後に知りました。


また他には、古いアンティーク時計になりますが、こんな時計もたまに使っております。

RADO・Sapphire Horse(サファイアホース)

1950年代に日本でGolden Horse(ゴールデンホース)という金のタツノオトシゴが2匹向かい合っているロゴの時計が発売され、当時は大人気だったらしいのですが、その後グリーンホースやパープルホース、シルバーホースなど色違いの亜種も販売されました。

その亜種の中の一つに上記のサファイアホースというのがあるのですが……実はこの時計の来歴が全くわかりません。
おそらく1950~1960年代頃に販売されたものとは思うのですが、古すぎるせいか調べても全然情報が出てこない……
最終手段とRADOのスイス本国にも問い合わせてみたのですが、

「わからん! うちも全部を把握しているわけじゃないんだ! たぶん日本向けに発売されたものじゃないかな~? てかうちに寄贈してくれん?(要約)」

と返ってきてしまいお手上げ状態でした(笑)
誰かご存知の方いたら教えてください……
銀の盤面にサファイアのタツノオトシゴがいい感じに映えているんですよ。


さて、フィーメイルデザイナーズコレクションについては他にもMy BirdやTOGE、Studs、Gemなど個性強めのものがあるので、興味ある方は探してみるといいかと思います。

これからも個性強めなアイテムをどんどん出して欲しいですね。

液体窒素(えきちー) のアバター

作者: 液体窒素(えきちー)

某化学系企業に勤める高分子系の材料開発屋。 大学での専攻は有機合成化学。卒業後、2012年から約7年、ゴム材料の品証、開発、製造などに従事。その後、粘着剤に関わり、現在は接着剤の開発を行っています。 副業はアズールレーンの指揮官。 趣味は文房具、宝石、シルバーアクセサリーなど

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