クロノトウキョウ:青山サロンへ行ってきた

今年8月にクロノトウキョウの青山サロンへ行ってきた。
5月に発売されたクロノトウキョウ5周年のアニバーサリーモデル、2024REIWAの実機が見たかったためである。

この2024REIWAは2019年に発売されたREIWA以来、5年ぶりの新作であった。
以前、グランドシリーズの森について書いたが、これらREIWAもグランドシリーズになる。
しかし文字盤は透き漆ではなく、2トーンボンベダイヤル。
漆文字盤とはまた違った方向で文字盤製造の難易度がかなり高く、この2024REIWAも100個作ったうち、浅岡肇氏の検品で合格したのは5個だけという。

2024REIWA  レイワシリーズはこれが最後とのこと。黒い部分のラッカー印刷が難しいとか。


詳細は以下のホディンキーの記事に記載されているので、興味のある方は読んで欲しい。

クロノ ブンキョウ トウキョウ グランドシリーズ 2024 ANNIVERSARY REIWAを発表https://www.hodinkee.jp/articles/kurono-tokyo-2024-anniversary-reiwa-introducing

そんな2024REOWAも5月に時間限定で販売され、8月の時点でもう入手は不可能であった。
そう、不可能であったはずなのだ。

しかしなんと、青山のサロンでは8月半ばでまだ在庫が少しあるとのことで、オンライン上では完売になっていたが、サロンでは予約できたのである。
欲しい。正直、欲しい。
2024REIWAは定価が約30万円であり、昨今のスイス時計のインフレを考えると機械式腕時計としては安価である。
が、30万円という金額の絶対値で見ると、庶民には高額というのもまた事実。

悩みに悩み、喉の奥まで「買います!」と声が出かけたが、生活のあれこれなどを考えた結果、踏みとどまったのであった。
加えて、漆文字盤のモデルを見たのも大きい。
青山サロンモデルとして、過去に販売された3色のインデックスのない漆文字盤のモデルを見て「買うならこっちだな」と思ってしまったのである。
(結果、グランド:森を見つけ出して購入したわけだが)

過去に販売されていた青山サロンモデル
グランドの茜、森、鋼のそれぞれインデックスと6時位置の漢字がないタイプ。インデックスがないので個人的にはグランドよりも物足りなく感じてしまう

あの2024REIWAもお目にかかれる機会はほぼないだろうし、クロノトウキョウも今後はもうあのような2トーンボンベダイヤルは製造しないと言っている。
やはり無理してでも買っておけばよかったのではないか…? と今では思わないでもない。
しかし今後もグランドシリーズは何かしら発表されるであろうし、何も慌てる必要もないのである。
時計趣味とは余裕をもって楽しむものなのだ――
(と自分に言い聞かせる)

液体窒素(えきちー) のアバター

作者: 液体窒素(えきちー)

某化学系企業に勤める高分子系の材料開発屋。 大学での専攻は有機合成化学。卒業後、2012年から約7年、ゴム材料の品証、開発、製造などに従事。その後、粘着剤に関わり、現在は接着剤の開発を行っています。 副業はアズールレーンの指揮官。 趣味は文房具、宝石、シルバーアクセサリーなど

コメントを残す