先日、日本橋三越でレイモンド・ウェイルのミレジム(シェルマンコラボ)の紹介があり、CEOのエリー・ベンハイム氏が来日していた。
エリー氏はあまり日本には来られないようで、奥様と東京観光を楽しんだそうな。
今回お披露目されたのは、レイモンド・ウェイルが力を入れているコレクション「ミレジム」のシェルマンコラボモデル。
シェルマン30本限定のアイテムである。
シェルマンはヴィンテージ時計やニッチな独立ブランドなどを扱う時計店。
そんなシェルマンが、フランス語で「ヴィンテージ」を意味するミレジムを出すレイモンド・ウェイルに話を持ち掛けてコラボが実現したとのこと。

シェルマンコラボのミレジムは、シャンパンゴールドカラーのセクターダイヤルに12のみがアラビア数字、3、6、9時は四角とバーの組み合わせになっており、レギュラーモデルの文字盤と差別化している。
シャンパンゴールドカラーはそれだけ聞くと派手そうなイメージだが、実際には新品にも関わらずいい感じのヴィンテージ感を上手く出している印象。
このセクターダイヤルも3つ……と見せかけて実は4つのセクターから出来ており、なかなか細かい仕事をしているな、と。
また、ミレジムはこの物価高の現代にあってなかなかの低価格で販売をおこなっている。
これはムーブメントに汎用機をポン乗せに近い形で採用しているのが大きい。
(ミレジムもクロノトウキョウもおよそ30万円台で販売している)
クロノトウキョウのように、コストをかけるところ、かけないところをハッキリさているコレクションで、文字盤やケースの仕上げにコストをかけているようだ。
個人的には価格を含めるとなかなか魅力的である。
が、あえて言うならこのヴィンテージ感あふれる雰囲気で39.5mm径は少し大きく思えてしまう。
厚みが9.25mmなので、37mmぐらいが良さげな気がする。
だがミレジムに37mmはなく、35mmになってしまうらしい。
今後のサイズ展開に期待したい。
なお、このイベントの後の時点で30本のうち半分以上は予約が入ったとのことで、この記事を書いている現在ではもう完売しているかもしれない。
海外からの問い合わせも多いらしいが、それだけ受入れられている良い時計ということだろう。
