2022年4月から、ENEOSマテリアルが操業を開始しました。
ENEOSマテリアルはJSRのエラストマー事業がENEOS傘下で企業化して出来た会社です。
ホームページもありますね。
株式会社ENEOSマテリアル
https://www.eneos-materials.com/
なんというか、すごく簡素です…
製品情報のページを見ると、製品名はJSR時代から特に変わってなさそうですね。
しかし、製品カタログが各製品でA4 1~2枚というのは「もう少しやる気出しては…?」と思ってしまいます。
せっかく新スタートしたんだから…
さて、JSRのエラストマー事業はENEOSの100%出資で子会社化しました。
ではエラストマー関連事業を行っていた旧JSRグループ会社(日本ブチル、エラストミックス、JSRトレーディングetc…)はどうなったでしょうか。
これは各社のホームページを見るとわかりますが、JSR出資だった部分はENEOSマテリアル出資に変わっております。
つまり、旧JSRグループ会社はENEOSマテリアルの下につくことになり、ENEOSから見ると孫会社になった、ということになります。
「JSRクレイトンエラストマー」や「JSRトレーディング」はJSRの部分がENEOSに変わり「ENEOSクレイトンエラストマー」や「ENEOSマテリアルトレーディング」に名称も変わっています。
ちなみに何故「ENEOSトレーディング」ではないのかというと、ENEOSのグループ会社にすでにENEOSトレーディングがあるからです。紛らわしいですね。
さて、ENEOSマテリアルグループは今後どうなっていくでしょうか?
個人的には、当然ではありますがJSR時代のままのノリでやっていこうとするならけっこう厳しいんじゃないかと思います。
JSRではEP、NBR、BR、IR、SBR……と多種類のゴムポリマーを取り扱ってはいましたが、ここ何年も新規開発はほとんど行われていないような状態でした。
やっていたのはせいぜいSSBRくらいか。
ENEOSの傘下となったことでどの程度力を入れて新規開発をやっていくのか、この辺がポイントになってくるんじゃないでしょうか。
今の時代、既存品の販売ルート開拓だけでは先細りの一途と思います。
まぁENEOSも1000億円以上出して買ったわけですから、だいぶ力を入れるとは思いますが。
今後に期待していきましょう。